コンセプト

「とあるかけら」

石ころのようなものをつくりたい
だれかにひろわれて
そっとポケットにいれておいてもらえるような
木の実のようなものをつくりたい
だれかにひろわれて
ちょっとしたところにおいておいてもらえるような
しずかに そっと たたずんでいるものを

どこかを歩いていてふと気になったものには、
なぜだか同じような気配があるように思います。
木の実や小枝、小石や落ち葉、あるいはなぜこんな所に落ちているのかといった
ねじ切れたボルトだったり、何かの破片であったり。
ふと立ち止まって手にしてしまうのです。
それは、雨の日だったり曇りの日、あるいは晴れている日かもしれません。
それはわかりません。
でも、そのとき目に映ったそのものをとりまく景色、空気や色、形、時間、様々なものが
ある種の気配となってあらわれていたのだと思うのです。
そして、そんな気配のあるものをつくれたらなと思うのです。